ウェブデザイン技能検定 1級の学科試験を受験してきました!【2019/12】

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こんにちは、しばです。
このあいだの日曜日、ウェブデザイン技能検定の1級学科試験を受けてきました。

学科試験の合否は12/27発表でまだ先なんですが、
すでに解答が公表されていて、私はちょうど合格ボーダーである7割前後だった模様。
とてもドギマギしてます_(┐「ε:)_

とりあえず(来年リベンジする可能性も踏まえて)、忘れないうちに今回の受験記録として勉強方法などをまとめておきたいと思います。

  • (2019/12/27追記)学科無事合格していました!ヽ(*´∀`)ノ勉強方法の参考になれば幸いです。
  • (2020/2/26追記)学科試験の後にある実技試験を受けてきました!受験記録はこちら。

1級の試験概要

1級は2級・3級と違って年に1度しか受験できません。12月に学科を受け、その合格者のみが2月にある実技を受けられるという形式になっています。

出題形式や合格基準

ほぼ2級・3級と同じ形式です。ただし、1級はペーパー実技と作業実技の2種類あります。

  • 学科 筆記試験(マーク方式)→
    「多肢選択法」「真偽法」形式 70点以上(100点満点)
  • 実技 課題選択方式 →
    70点以上(100点満点:ただし、試験要項に示す各作業分類において配点の60%以上の得点を得ること)

受験資格

結構厳しめな受験条件になっています。
※以下は条件・注釈を省いたものなので、詳細は公式サイトをご参照。

学科試験
  • 7年以上の実務経験を有する者
  • 職業高校、短大、高専、高校専攻科、専修学校、各種学校卒業又は普通職業訓練修了後、5年以上の実務経験を有する者
  • 大学卒業後、3年以上の実務経験を有する者
  • 高度職業訓練修了後、1年以上の実務経験を有する者
  • 2級の技能検定に合格した者であって、その後2年以上の実務経験を有する者
実技試験
  • 1級の技能検定において、学科試験に合格した者

こちらに関しては2級受験した時と異なり、検定事務局の方から個別に確認メールが届きました
申し込み時「2級の技能検定に合格した者であって、その後2年以上の実務経験を有する者」を選択している場合は、受験資格を確認するためのメールを送っているとのこと。

私は2級合格後からは完全にフリーランスだったため証明が難しいな〜と心配でしたが、2級取得前後から現在までの業務経歴を4-5行で送ったところ、問題なかったようで一安心(´ω`8)
(経歴送信後先方より問題があったら連絡しますと返信があり、特に音沙汰ないまま受験票が届く、という流れ)

ちなみに合格率に関しては、公式サイトの発表で2019年度までの合格者数は81人。
トータルの合格率は12.7%ほどのようです。

勉強方法

1級は公式問題集が出されていません。というより、実際に受験した身としては問題集を出しようがない範囲の広さだな〜と思いました。
一番最初にまず勉強方法の参考にしたのがこちらの方のブログ。

1級ウェブデザイン技能検定に合格して57人目の1級ウェブデザイン技能士になりました 2017.03.30

この記事を読まなかったら多分受けようとは思わなかったと思います。
こちらを参考にしつつ、10月ごろから次の順番で勉強を進めました。

  1. 1級の過去問を解く・理解する
  2. 出題範囲の法律や技術の最新の情報、最近の仕様変更を読み込む・音読する
  3. 時間が許す限り2級や他の1級の過去問を解く・抑えていない分野がないかチェックしつつ理解を深める

細かく書いていきます。

1級の過去問を解く・理解する

まずは公式サイトに公表されている過去問を解いていきました。
問題ひとつひとつ検索して調べていき、選択肢に出てきた用語も含め自分で説明できるくらいしっかり抑えられるように意識。

試験が1年に1回のため、過去問の仕様が古かったり全く同じものが出てくることはあまりありませんが、とりあえず3回分解いていると出題傾向がなんとなく分かってきます。

出題範囲の法律や技術の最新の情報、最近の仕様変更を読み込む・音読する

公式サイトにある試験概要PDFの出題範囲に載っている法律や技術に関しては、最新の情報、仕様の変更などを印刷してチェック。
ひたすら音読しました(最重要)

例えばここら辺。

  • W3C,JIS,ISO,IETF,ECMA,WHATWGがどういう組織か・これらの組織のウェブに関する最新動向
  • 各種法令(セキュリティ関連、知的財産権など)
  • 技術仕様の具体的な内容(W3C勧告されたもの、ECMAScriptやPHP7など)

法令に関しては、出題範囲の内容の中でそれぞれ「xxxに関する一般的な知識」「xxxに関する詳細な知識」と書き分けられています。
これを元に一般的な知識の方は概要やウェブに関する重要事項だけチェック、詳細な知識の方は広範囲で読み込みました。
特にVDT作業ガイドラインは必ず出題されている印象があったので、確実に抑えられるようにチェック。

技術仕様に関しては、試験年の春以前の最新情報は出題されなかったので、直近1〜2年に更新された仕様を特に重点的にみていくといいと思います。
(今年で言えば5月にHTMLの仕様策定がWHATWGとなり、HTML Living Standardが唯一の最新の仕様となったということで身構えてたんですが、出題されたのはW3C勧告のHTML5.2の仕様)

時間が許す限り2級や他の1級の過去問を解く・抑えていない分野がないかチェックしつつ理解を深める

1級では時々2級と似た問題が出てくることがあります。なので特に最新仕様に関する問題は、試験回数が多い2級の過去問をやって出題傾向を確認するようにしました。

また、1級の過去問はやれどもやれども初見の単語が出てきて、「ここまでやったら大丈夫だろう!」と慢心する暇なく不安のどん底に突き落としてくれます(ヽ´ω`)
(ちなみに公表されているのは過去3回分だけど、そのファイル名と同じ命名規則でウェブ上に上がってたりする)

ここはもっと勉強時間をかけたかったんですが、あまりできないままタイムアップ。
受験後調べたら、触れなかった過去問と同じ問題が今回出てきてたようでショックでした。次に活かしたいところ。

便利だった勉強ツール

印刷めんどくさい、もっと過去問を効率的に確認したいなぁと探して見つけたこちらのサービスが非常に便利でした!
会員登録すると使用できます。

ウェブデザイン技能検定の過去問対策[無料で勉強] | 試験勉強ツールの過去問クラブ

私は1の過去問三回の勉強が終わった後は、このサービスを使ってをひたすら問題を解く(間違ったもの、説明できないものは調べる)&法律や仕様書の読み込みを繰り返していました。

受験してみて思ったこと

こんな感じで2ヶ月勉強してきて、実際に受けてみた感想がこちら。

  • 出題範囲に満遍なく触れたつもりでも聞いたことのない用語がでてくる。そして二択の運試しが発生する
  • でも四択問題では二択まで絞れることが多かった

さっき書いた通り過去問をもっとやり込めば合格する可能性は上がりそうですが、初見の用語がどれだけ出てくるかの運要素によるところが大きいなぁと感じました。

今回学科を受験してみて、ウェブデザインに関する全方位の最新情報を吸収するきっかけになり、とてもいい刺激になりました。
高速化するにはこんなやり方があったのか、こんな便利な関数が追加されてたのか、と仕事に直結する収穫も多々。受験して良かったなぁと思います。

とやりきった気持ちでいっぱいですが、もし合格したら次も難関の実技…とりあえず勉強しつつ合格発表を待とうと思います_:(´ཀ`」 ∠):

2019/12/27追記)
学科受かったので来年2月の実技もこのまま受けようと思います。受けたらまた記事化します。