結構式の余興動画を自作したので注意点や手順をまとめてみた【Adobe】

こんにちは、しばです。
つい最近、知人の結婚式の余興動画を作る機会がありました。
実は以前も作らせてもらう機会があったもののよく分かっておらず、動画が横長に伸びてに上映されてしまうという大変申し訳ない事態を経験。。

今度こそはちゃんとしたものを!と、一から調べ直して作りました。

そこで分かったのは、Adobeソフトを使うことで初心者でも簡単にクオリティの高い自作動画を作れると言うこと

今回は、その方法を含め私が作った手順を紹介したいと思います。
記事末尾に、今Adobeを契約していない人向けにソフトを使用する方法を載せているのでよければどうぞ!

会場への確認

動画を流す環境は会場によって異なります。
会場から制作に関する冊子をもらえることもあるみたいですが、もし無いようなら下記について確認しましょう。

画面サイズについて 会場の上映可能なサイズは4:3か、16:9どちらか。
どちらもOKの場合は「どちらの方がよく見えるか」を確認。
動画時間は何分くらいがいいか 映像系の余興の場合、5・6分以内が飽きないらしい。

ただ会場側の段取りもあるので、プランナーの方に何分くらいの長さにしたらよいか相談すると○

動画の構成について DVDチャプター画面の必要の有無や、映像の冒頭に黒い画面を入れる必要があるか等
音楽について JASRACの管理楽曲を動画に利用する場合、申請手続きをして使用料を払わなきゃいけないケースがあります。詳しくはこちら

しかし、動画のDVDには音源を書き込まず、CD音源と同時再生する形であれば使用料を払わず利用できることも。
「映像に合わせてCD音源を流す」ことが可能か、当日の会場スタッフさんにしてもらえるか確認すると○

披露宴会場でテスト上映の方法 テスト上映は可能か、自分もその場で確認させてもらえるか等
入力形式 どの媒体に書き込んで持っていけばいいか(DVD-R、SDカード、USBメモリ等)
DVDの納品時期・方法を確認 郵送か当日持参か、郵送の場合は郵送期限やDVD盤面の表示の指定はあるか等

私の場合、

  • 映像は黒い画面5秒入れて欲しい
  • 最初にチャプター画面を入れて、スタートボタンを押して再生できるようにして欲しい
  • チャプター入れる場合、チャプターの再生前の画面で本編が後ろでデモ再生されちゃうような場合は、黒画面方式にしてもらったほうがいい

というおそらく珍しめな要件がありました。
(チャプター画面を付けずにDVDを入れたら自動再生という方が一般的らしい)

こんな風に会場によって異なることが多いので、必ず確認しましょう!

諸々の確認ができたら、DVDの納品時期、もしくは会場でのテスト上映を最終期限として、動画作成に着手していきます。

動画の作り方

今回私が作ったのは新郎新婦へ寄せられたメッセージ写真を紹介するフォトムービー。
以下の段取りで進めていきました。

  1. 方向性の企画、素材の用意(写真・音楽)
  2. テンプレートの選択
  3. 動画作成
  4. DVDへの書き込み
  5. 会場でのテスト上映

方向性の企画、素材の用意(写真・音楽)

まずはどのような動画を作るかを決めていきます。

どんな雰囲気/方向性がいいか

新郎新婦が好きそう、似合うのはどんな雰囲気か。みんなで相談し、これを元に動画のテンプレートと音楽を選んでいきます。

最初はフリーのDVDに書き込んで問題ない音源も検討していたんですが、その時利用していたのがこちら。

無料、weddingのワードで検索すると色々と良さげなものが出てきます。
(各サイトの利用規約に則ってご使用ください)

写真は何枚いれる必要があるか

全体の枚数がわかれば、1枚あたり何秒くらい映せるか、オープニング・エンディングの時間はどれだけ取れるかなどの目安がついて、動画制作が進めやすくなります。
私の場合、写真集め自体は他の人が既にやってくれてて枚数が分かっていたので、写真データをもらってすぐ着手できました。

ちなみに5分前後で写真を一枚づつしっかり見せるには30〜50枚くらいが理想らしいです。

テンプレートの選択

先ほど決めた方向性に基づいて動画のテンプレートを探していきます。

今回はAdobe After Effectsを使用しました。
色々なサイトで無料で配布されているんですが、このテンプレートのめちゃくちゃクオリティが高い!

私が探すのに利用したサイトとオススメのテンプレートをいくつか載せます。

Motion Array

ROCKET STOCK by shutterstock

Videezy

fu-non

動画作成

テンプレートが決まったら早速After Effectsを起動して着手。

After Effectsを使うのが初めてだったので、Youtubeで操作方法のチュートリアルを確認しながら、テンプレートの写真を差し替えたり枚数や時間を調整したりしていきました。

私がお世話になったのはTORAERA DOUGAさん。
再生リスト「【初心者】アフターエフェクト入門~基本編な使い方の解説【チュートリアル】」を見れば一通りテンプレートをいじれるようになります。

余興動画を作るときに気をつけることとして、
「文字は画面の80%以内に収まるように配置に気をつける」
というものがあるんですが、テンプレートならほぼ気にしなくていいのもメリットですね(*´ω`*)

一通り作り込んだ段階で、他の人に動画を共有し出来を確認してもらい、修正等を行いました。

DVDへの書き込み

Media EncorderでAfter Effectsからの動画データを読み込み、H264で書き出します。
MPEG-DVDが良いという情報もちらほら見かけたんですが、Windowsで作業したからか書き出し後動画が開けず_:(´ཀ`」 ∠):

動画ファイルが無事出力されたら、次はDVDに書き込んでいきます。

結婚式などで使用するDVDに書き込む際は、PC内でDVDドライブに動画データを移すのではなく、DVDのオーサリングソフトが必要とのこと

私の場合チャプター画面の作成も必要だったので、それも一緒にできるDVDStylerという無料のオーサリングソフトソフトを使用しました。
使い方はこちらの記事を参考にさせていただきました。

 

書き込みが完了したら、PCではなくDVDプレイヤーで問題なく再生できるかを確認しましょう。
ちなみに私はDVDプレイヤーを持ってなかったのでPS4で確認しました。
(結果的に問題なかったので、多分これでも大丈夫なはず…)

会場でのテスト上映

本番1週間前に会場で上映できることになったので、主に以下をチェックしました。

  • 音楽の再生タイミングについて確認
    →チャプター画面を入れたことでDVDの再生にタイムラグが生じてしまったため、音源スタートと微妙にずれてしまうことに。
    当日、会場スタッフさんに伝えられるよう秒数などを確認
  • ちゃんとスクリーンのサイズに合ってるか、途中で映像が切れるようなことはないか
  • BGMの音量バランスがおかしくないか

問題ないことを確認できれば納品。あとは当日上手くいくことを祈りましょう!

Adobeソフトの契約方法

今回使用したソフトはAdobeのAfter EffectsとMedia Encoderです。
After Effectsの単体プランを契約すれば、Media Encoderは付属で使用可能とのこと。

ビデオ製品 Adobe After Effects CC 2014 及び Adobe Premiere Pro CC 2014 の単体プランには、Media Encoder CC 2014 (8.x) が付属されています。製品を体験版としてご利用の期間は、Media Encoder も体験版としてご利用できます。
引用元)Creative Cloud 単体製品プランと Adobe Media Encoder について

After Effectsの単体プランの価格は下の通りです。

月々プラン 3,480 円/月(税別)
年間プラン(月々払い) 2,480 円/月(税別)

※ 2020/3現在の価格です。詳細はこちら

7日間ですが無料で使える体験版もあります。
まずはこちらを使って、配布テンプレートを読み込んだり操作してみて、自分で出来そうか確認してみましょう!

After Effectsを無料でお試し | Adobe After Effects完全版のダウンロード

最後に

ウェディングの動画制作会社に注文すると1〜2万円はかかるところ、After Effectsを使うと高いクオリティの動画が実質Adobe契約代とDVD代だけで作れました。
さらに集中してAdobe体験期間中で作ってしまえばDVD代のみ。

興味を持った方はぜひチャレンジしてみてください!