【Xserver】WEBメールの受信箱が開けない!表示エラーの原因と解決法

XserverのメールアカウントをiPhone(IMAP受信)で使用していたところ、受信できない不具合が発生しました。
そこでWEBメールから状況を確認しようとしたところ、今度は受信箱が開けずエラーが表示される事態に…
しかも、メールアカウントの容量には十分な余裕があるという状況でした。
※iPhoneエラーは別件だったので、今度別記事にまとめたいと思います。
この記事では、WEBメールのエラーの詳細および、解決するまでの手順をご紹介します。
同じ問題でお困りの方の参考になれば幸いです!
Contents
発生したエラーと状況
WEBメールで受信箱を開こうとすると、以下のエラーメッセージが表示されました。
エラーが発生しました!
サーバーエラー: Unable to send command: A0006 FETCH 1:* (UID INTERNALDATE BODY.PEEK[HEADER.FIELDS (DATE)])

より詳細な状況は以下の通り。
- 特定のメールアドレスでのみ発生
…同ドメインの他のメールアドレスでは問題なし - 迷惑メールフォルダや送信済みフォルダは正常に開ける
- メール作成画面もエラーが出る場合があるが、送信は可能
- メールアカウントの容量は最大限まで増設しており、データ容量に余裕あり(9000MB程度 / 20000MB使用)
- PCメールソフト(IMAP設定)では正常に送受信可能
エラーメッセージの方はいまいちハッキリした理由は分からず、Xserverのサポート窓口にメールで確認させてもらうことにしました。
サポートの回答:原因は受信箱にメールが溜まりすぎていること
サポートに確認したところ、以下の回答(要約)をもらいました。
下記ファイルパス配下に大量のメールが溜まっているため、WEBメールで処理しきれない状況になっている。
▼該当ファイルパス
パス:/ドメイン/mail/ドメイン/メールアカウント/cur
このcurフォルダはWEBメールの「受信箱」フォルダに該当します。
実際に見てみたら12万件以上のメールを発見。それがエラーの原因とのことでした。
提案された解決方法
サポートから提案してもらった方法は以下の2つです。
- POP受信で運用する
メールを全てダウンロードしてバックアップを取得し、サーバー上のメールを削除する設定(※)を行って運用する
(※)メールソフト側の設定にて受信後サーバー上のメールは削除する、もしくは特定期間経過後に削除する設定を行う - メールアカウントを再作成する
こちらもPOP受信でメールを全てダウンロードしてバックアップを取得し、
サーバーパネルから該当のメールアカウントを削除し、新しく作り直す。
要はcurフォルダ(受信箱)がいっぱいだから、それを減らすもしくは全部削除してくれれば直るよ、ということですね。
しかし、折角の提案だったんですが、今回は以下の事情によりこれらの解決方法を採用できませんでした。
- POP受信が不向き
(複数端末でメールを同期して運用しており、IMAPを利用したい。過去メールも含めて複数端末で確認できるようにしたい) - 直近のメールを確認しながら運用したかった
今すぐメールを削除するのは避けたかった。
そこで、別の方法を考えてみる。
実施した解決法:アーカイブ用メールアカウントを活用する
原因が「curフォルダ内の大量のメールデータ」であり、現行メールアドレスはもう容量最大限の半分を使っている状態。
それらを踏まえて、chatGPTさんとも相談し、
新たに別アカウントを作成し、過去のメールを移動することで受信箱を軽くする方法
を試してみました。
これなら過去メールもいつでもIMAP設定やWEBメールで複数端末から確認することも可能!
具体的な手順は以下の通りです。
- アーカイブ用メールアカウントを新規作成
過去メール専用のアドレスを作成 - FTPでメールデータを移行
curフォルダからアーカイブ用アカウントのcurフォルダへせっせとメールデータを移動。 - 受信箱を軽量化
curフォルダを12万件から7万件程度に削減したところ、WEBメールのエラーが解消!
ちなみに9万件くらいころはまだエラーが出ていたので、7万件~9万件の間で解消されたようです。
解決法まとめ:受信箱を整理しよう!
ということで、「curフォルダのメールを減らす」ことで無事エラーを解消できました。
実際にやってみて、おすすめだなと思う対処法をまとめました。
- 不要なメールを削除する
- 定期的に受信箱を整理し、メール件数を減らす
- 年別とかのフォルダ区切って受信箱から移動する(※1)
- サポート提案の方法を試す
- POP受信でバックアップを取り、メールを削除するもしくはアカウントを再作成する
- アーカイブ用メールアカウントを作成(過去のメールも確認しながらIMAP運用を続けたい場合) ★本記事はこの方法を紹介
- 過去のメールを分けて管理することで受信箱を軽くする(IMAP運用で過去メールも複数端末から確認可能)
「年別とかのフォルダ区切って受信箱から移動する」(※1)は実際には試せてませんが、
一通り作業が終わった後考えてみると、この方法が一番早くて十分有効だったのではと感じたものです。
例)WEBメール上で2024年等年別にフォルダを作って、curフォルダからそれらのフォルダにFTPで移動する 等
curフォルダのデータ量を減らせばいいならこれで良かったかもなと。
(今回は容量を結構使っていたこともあったので、どちらにせよメールアカウント増やしてよかったとは思いますが)
今後も定期的に受信箱を整理し、安定運用を目指したいと思います。
同じ問題でお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください!