【Monaca】開発して分かった、Freeプランで出来ること出来ないこと

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こんにちは、しばです。

Monacaの料金プランには個人向けとしてFree、Proがありますが、実際のところ何の機能が出来て何が出来ないの?というのがぱっと掴みづらいですよね。

実際に約4ヶ月間Freeプランを使ってみて、Freeでは実装できない機能や不自由を感じるところがだんだん出てきたので、この記事ではそういった個人的に感じたものをまとめてみました!

プラン選びに迷ってる人、開発環境選びに困ってる人などの参考になれば幸いです。

プラン概要

まずは公式よりFreeプランとProプランの機能の違いから。

Free Pro
機能
  • クラウド開発(プロジェクト数は3個まで、ストレージは250MBまで)
  • リモートビルド(3回/日まで)
  • 実機デバッグ(同時接続台数は1台まで)
  • Cordovaプラグイン(コアプラグインのみ)
  • プッシュ通知(1,000回/月まで)
  • GitHub連携(publicレポジトリのみ)
  • クラウド開発、ローカル開発 (プロジェクト数は10個まで、ストレージは1GBまで)
  • 実機デバッグ(同時接続台数は2台)
  • カスタムプラグイン
料金  無料  1ユーザ 2,000 円/月(基本料金:なし)

あとで具体的に触れますが、開発中特にネックになったのは「Cordovaプラグイン(コアプラグインのみ)」でした。

このコアプラグインというのは、Monacaで提供してくれているCordova プラグインのこと。
こちらに一覧があります。

サードパーティー製も一部提供されており、ここらへんはFreeプランでも使用可能です。

一方、Proプランに書かれてるカスタムプラグイン(ユーザー Cordova プラグイン)はmonacaで提供していないcordovaプラグインのこと。
ネット上で配布されているcordovaプラグイン等を使用することができます。

Freeプランを使っていて感じたこと

ということで、具体的に感じたFreeプランの壁についてまとめていきます。

ビルド数

ビルド数の上限がきつい

Freeプランではリリースビルド数の上限が3回/日までとなってます。

デバッガービルドや途中でエラーを起こして中断されたビルドは回数に含まれないので安心…と思いきや、Monaca上でビルドが成功しても、Application LoaderやGoogle Play Consoleにアップロードする段階でエラーが発生することも多々あります。(バージョンの番号を変え忘れていた等)

エラーメッセージで原因が特定できるものならいいのですが、手探りになるとすぐ上限に達してしまって1日申請を待たなきゃいけなくなるなんてことも。

実際に前に簡単なアップデートだしさくっと申請しちゃおう!と、iOS・Androidとも先にビルドしてしまい、どちらも当日中に申請できないことがありました _:(´ཀ`」 ∠):

それからは片方をビルド・申請・リリースしてからもう片方を着手、という風にやってますが、上限がもっと増えれば余裕を持てるなぁと感じています。

プロジェクト数

プロジェクト3つはきつい

1プロジェクト1アプリなのでFreeプランだと3アプリが上限になります。

1度で作り切って以後更新しない、という場合ならリリース後プロジェクトを削除すれば問題ありませんが、継続的な更新を行いたい場合もありますよね。

プロジェクトのエクスポート機能は2018/4現在有料プランだけの提供になっておりFreeでは使えないため、もし無理やりFreeプランで複数プロジェクトを回すなら

  • wwwフォルダ以下バックアップ(wwwフォルダはダウンロードできる)
  • iOS/Androidアプリ設定の登録内容を控える
  • cordovaプラグインやコンポーネント関連のバージョンを控える

その後プロジェクトを削除。復元する際にcordova系のバージョンが変わっている可能性もあるので再検証。。とすれば複数アプリを開発・運用できなくはないかと思っています。

ただ手間やリスクを考えるとちょっと現実的ではない感じがしますね。

cordovaプラグイン関連

音楽の同時再生できない

音を鳴らすだけなら提供されているMediaプラグインでも可能ですが、このプラグインの仕様上複数音同時再生は難しいです。
「cordorva-plugin-nativeaudio」というカスタムプラグインを使えば実装可能なようです。

【Monaca】Mediaプラグインを使う時に気をつけたいこと【Cordova】

Admobが使えない

アプリ広告やるなら使っておきたいAdmob。ですが、Monacaで動かすには「AdMob Plugin Pro」というカスタムプラグインが必要になります。

Monacaで使えるSSP&アドネットワークを調べてみた【2018/3】

アプリ内課金ができない

アプリ内課金は「cordova-plugin-inapppurchase 」等のカスタムプラグインが必要になります。

ローカル通知ができない

ローカル通知は「Cordova Local-Notification Plugin」等のカスタムプラグインが必要になります。

コンテンツ共有のシェアダアログ(iOS)

Androidは提供されているShareプラグインで実装可能です。
iOSでは「cordova-plugin-x-socialsharing」等のカスタムプラグインが必要になります。

アプリ名の多言語化

「cordova-plugin-i18n-app-name」というカスタムプラグインを使えば実装できるようです。
Freeプランでできないかわちゃわちゃ試して見たんですが今のところ実装できず。。 (´Д`)

目指せ海外進出!Monacaアプリを多言語化する方法まとめ

指定時刻にアラームを鳴らせない

そもそもバッググランド処理は非サポートらしいですが、「cordova-plugin-background-fetch」あたりのカスタムプラグインを使えば実装可能かも。

まとめ

個人的には特に「音楽同時再生」「バッググランド処理」は使いたいと感じることが多かったです。
BGM鳴らしながら効果音を入れる、ということができないのでゲーム系だと少し寂しくなるし、アラームアプリはそもそも作れない。。

Freeプランでもやもやっとしてるところはカスタムプラグインが使えたら一気に解決しそうだなと思いました。
cordovaプラグインはたくさん配布されているし、それこそ知識がある人なら自作もできるのでやりたい放題できますよね。
ここらへんも判断材料に今後も利用していきたいと思います。

あくまで2018/4現時点で個人で感じた&調べて分かった範囲なので、間違ってたり他に方法があったりしたら教えていただけると幸いです。

以上、開発して分かったMonacaのFreeプランで出来ること出来ないことまとめでした!