電卓アプリをリリースしたよ!アプリ紹介と振り返り【Monaca】
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こんにちは、しばです。
先日、アプリ三作目をiOS版・Android版でリリースしました!
今回は電卓アプリで海外展開(多言語化)にチャレンジ。アプリの紹介を兼ねて開発に至った経緯やポイントをまとめました。
(2019/12/31追記:アプリ配信を終了しました)
Contents
カスタム機能付き電卓アプリ「電卓iPal」
まずはアプリの紹介。
電卓iPalの一番の特徴は「カスタム式」(ユーザ定義式)の登録・利用ができることです。
とある式や値を何回も呼び出したい時ってないでしょうか?
他の電卓アプリで近い機能が見当たらなかったので、電卓iPalでは任意な式や値を登録していつでも呼び出して計算できるようにしました。
たとえば海外旅行中。
「この商品は日本円でいくらぐらいだろう?」「いくら換金すればいいんだろう?」等逆算したいときは、式に米ドル/円(例:107.35)を登録。
そうすると、
- 150ドルの商品が買いたい→ 150 × 式呼び出し(107.35) = 16,102.5円
- 200ドル分換金したい→ 200 × 式呼び出し(107.35) = 21,470円
レートを覚えておかなくてもすぐに逆算できます!
式は4つまで登録できるので、他の為替レートも登録すれば通貨間の計算も簡単。
たとえば仕事中。
「変動する値 × □ ÷ △ + ○」というような固定式を日常的に使うのであれば、
180 × 式呼び出し(□ ÷ △ + ○)
という使い方も可能。
アプリ開発後、よくよく考えたら使うシチュエーションが思いつかなくて焦りましたが、海外旅行中の通貨換算あたりはわりと使えませんかね…?
その他、電卓アプリの基本的な機能は一通り実装していて消費税ボタンもあります。
スタイリッシュなデザインにして、会社でもプライベートの買い物でも日常的に使いやすい仕様を目指しました。
電卓にした理由
多言語化するなら、
- カジュアルゲームに比べてツール系は息が長い(らしい)こと
- 「文化・言語や老若男女の違いを問わず利用できる」ツールであること
- 全世界で需要があること
- 文章が少ないこと(翻訳しやすい)
以上の条件に当てはまるジャンルが展開しやすい&始めやすいと考え、電卓アプリにしました。
実際に電卓アプリで海外展開に成功している方もいらっしゃったので、参考にしやすいなぁと思ったのも一因です。
開発概要
開発目標
今回はこの3つ。
- 多言語化する (今回は日・英・中(簡体字/繁体字)・韓)
- 3週間で作成・リリース
- 自分が使いたい一番のファンになるようなアプリを作る
多言語化を「持ってる知識/スキルの1割増」ポイントにして定めました。
使用言語・主な機能
OnsenUI × AngularJS、jQuery(翻訳のみ)
実装機能
- カスタム式(ユーザ定義)
- 加算、減算、除算、乗算、百分率
- 消費税、二乗(平方)、平方根、円周率(横方向画面で使用可能)
- 途中式表示
- 履歴表示・コピー・クリア・シェア(シェアはAndroid版のみ)
- BackSpace機能
- 12桁以上表示対応
- テーマ設定
- 縦方向、横方向両方で使用可能
制作を振り返って
多言語化は(一部を除いて)そんなに難しくなかった
今回最優先の目標でしたが、技術的・知識的に大変勉強になりました。具体的な多言語化の方法については今度別記事でまとめようと思います。
ひとまず感想としては、「アプリコンテンツを翻訳し、各言語のアプリストアに配信することはそこまで大変じゃなかった」ということ。
ちなみに翻訳はGoogleさん任せです。
「折角作ったから日本だけでなく海外にもDLしてもらいやすくしよう」という感じであれば、わりと気軽にできると思います。
一方で、ビジネスとして本格的な海外展開を考えるなら、ローカライズの品質を上げる必要がありそうです。
各国アプリ市場の分析・それぞれの市場に合わせたストア掲載情報の最適化…翻訳の品質も自動翻訳ではなく外注する等が必要になるのかなと。
そうなってくると結構コストがかかりそうですね。
「電卓」を舐めてはいけない
アプリ自体はコンパクトに収めようと思ってスケジュールを決めましたが、蓋を開けてみれば3週間どころか1ヶ月以上かかりました。
オーバーした原因はというと、想定より電卓が難しかったこと。
これに尽きます(´Д`)
うっかり違うボタン押したらはいエラー。なんてことはなるべく避けたいので、「電卓」の仕様を勉強しつつ通常は押さないようなボタンの組み合わせをひたすら検証しました。
数字キー押して演算子キー押してイコールキーを押すとエラー
小数点キー押してイコールキー押して小数点キーを押すと謎の表示
こんな使い方する人いないんじゃ、と思いつつ他のアプリはそんなことをしてもエラーなんて起きない。。
辛い😇
今回は時間がかかったものの検証を重ね、かつ欲しかった機能も全て実装できたので、軸はぶらさず「電卓」としてアプリをまとめることが出来たと思います。
差別化って大事
リリースが済んで、よーしストアの表示を確認しよう!とアプリを検索したところ、
- 思ったよりデザイン・機能共に目立たず、埋もれてる
- 同名アプリ(他ジャンル)がいくつもある
(°∀°)!?
考えてみると機能の差別化は意識していましたが、ニーズを調査している訳ではなかったのでそれだけを主張してもDLしづらくなるだけかな。。と思い、位置付けは総合電卓アプリにしました。
アイコン・スクリーンショット・説明文もそれに準じた形です。
徐々に湧き出てくる「こんな素敵アプリたちに埋もれてダウンロードしてくれるんだろうか」という不安…
アプリ名に至ってはGoogleで検索すると「次の検索結果を表示しています: 電卓ipad」…
実際にこれらが響いてるかどうかは今後の反応次第なのですが、響く気がしてならないです。どきどき。
まとめ
以上、「電卓iPal」の紹介&開発の振り返りでした。
ふと思いましたが、Webデザイナー・コーダーが無料でアプリ開発できて海外展開できるって中々のパワーワード。夢が広がりますね。
マーケティングを身につけている方なら本当にビジネスができてしまうなぁと感じました。
Monaca凄い😂