開設したサイトがGoogle検索結果に表示されない!アプローチ方法を考えてみた
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こんにちは、しばです。
「site:」コマンドでドメイン名を検索すると出てくるのに、特定の会社名や事業名で検索すると検索結果にでてこない….という事象に遭遇したことはないでしょうか?
ネットで調べた限り結構レアケースみたいですが、今回そういう事象に遭遇したため、調べたことや対応方法についてまとめました。
結局正解は分かっていませんが(対応方法の提案で案件が終わったため)、今直面している人のヒントになったら幸いです。
2018/11/9追記:この記事の対応後、事象解消を確認しました。記事最後に詳細を追記しています。
Contents
サイトに問題がないかチェックする
まずは現状の確認から。明らかな問題がないかをチェックします。
今回はGoogle Search ConsoleやPageSpeed Insights、モバイルフレンドリーテストあたりを使って一通り見てみました。が、これといってクロールやインデックスに関わる問題は見つけられませんでした。
ぱらぱらと確認したことを書いていきます。
確認したこと
- 「site:」コマンドでドメイン名をGoogle検索 → 検索結果に表示される
- 固有の事業名・企業名をGoogle検索 → 検索結果の全てのページに表示されない
- metaタグnoindex、robots.txt、htaccessファイルの内容 → アクセス制限やクロールを制限する記述は見られず
- ドメイン → 新規ドメイン。(= 中古ではないため、前サイトの評価による影響の可能性はない)
- サイト制作日・更新頻度 → 約ひと月前。開設後は更新していない。
- モバイルフレンドリーテスト → 問題なし
- PageSpeed Insights → PCの最適化スコアが”Low”評価
Google Search Console で確認したこと
- 「手動による対策」→ 問題検出されず
- 「インデックスエラー」→ なし
- 「HTMLの改善」→ なし
- 「URL の一時的なブロック」→ 未使用のため関係ない。
- 「URLの検査」→トップのURLが「URL が Google に登録されていません」「クロール済み-インデックス未登録」ステータス
※ もしこの時点で明らかに問題がありそうなところがあったら、(特にmetaタグnoindex、robots.txt、htaccessファイルあたり) まずそこを改善しましょう。
確認した内容の中ではPageSpeed Insightsのスコアが少し気になりますが、サイトの表示速度は検索結果の順位を下げる可能性があってもインデックス対象外は聞いたことがなかったので、ひとまず捨て置き。
そうすると、最後の「URLの検査」がどうにも怪しそうです。
そもそもこの項目が何を検査しているか知らなかったため、そこから調査を進めてみました。
URL検査のメッセージを調べてみる
URL検査はGoogle Search Consoleに最近追加された機能です。
このようにURLを入力すると、Google のインデックスに登録された情報が確認でき、構造化エラーやインデックスに関わる問題などかチェックできるとのこと。
先ほどの検査結果のステータスを調べてみます。
URL が Google に認識されていません: 「URL が Google に認識されていません」というインデックス カバレッジのステータスが表示された場合、URL は Google にインデックス登録されていません。その原因は、Google がまだ URL を確認していないか、正しくマークされた代替ページとして検出したもののクロールできなかったかのいずれかです。
引用元)URL 検査ツールについて
クロール済み – インデックス未登録: ページは Google によりクロールされましたが、インデックスには登録されていません。今後、インデックスに登録される可能性がありますが、登録されない可能性もあります。この URL のクロールのリクエストを再送信する必要はありません。
ちょっと混乱しますが、とりあえず「クロールされたけどまだGoogleが正しく理解できていない状態だからインデックスしていないよ、しばらくしたら登録するかもしれないけど問題があったら登録されないよ」ということのようです。
noindex や robots.txt によるブロックをしていないなら、ライブテストを実行して全ての問題を修復してね!とも書いてあったので、検査結果横のボタンからライブテストなるものを実施しました。ライブテストとは現在Googleが認識しているページの情報と今現在のページの情報を比較できるツールです。
その結果。
「URL は Google に登録できますが、問題があります」
URLがインデックスに登録され、正規 URL として選択された場合、Google検索結果には表示されますが、
問題があるためすべての拡張機能の対象にはなりません。表示の意味: URL は Google にインデックス登録できます。ただし、ページに実装しようとしている拡張機能に問題があり、検索結果に表示されない可能性があります。これには、関連付けられた AMP ページに問題がある場合や、ページ上のリッチリザルト用構造化データ(レシピ、求人情報など)の形式が不適切な場合などがあります。
なんだかサイトやページ自体に問題がありそうなメッセージが出ました。
しかし警告に心当たりがないため、駄目元でインデックス登録のリクエストを送信。
これでステータスが「URL が Google に認識されていません」「URL は Google に登録できますが、問題があります」のいずれかのままだったら、コンテンツの品質等ではなくサイトの設定や構造に問題があると考えてアプローチしようと考えました。
翌日再度「URLの検査」で確認すると、「URL は Google に登録されています」のステータスが!!
「きっとクロールした時の情報が古かっただけで、今は問題ないんだ!(ライブテストは忘れた)」と喜び勇んでGoogle検索でその会社名で検索。
しかしやっぱり検索結果にでてこない。
ひとまず自力での調査から離れて、URL検査のメッセージとインデックスされない事象の前例が無いか調べてみるといくつかヒットがありました。
どうやら、表現などで問題があったり、品質が極めて低かったりと、ページとその構造化データが品質とセキュリティに関するガイドラインに準拠していない場合、検索結果に表示されない例がある模様。
また、こちらの質問がまさに今回の事象と完全一致していました。
このページには、サイト立ち上げてから期間が短いことも影響しているのでは?という説も書いてありました。
評価されるまでの期間は?コンテンツの品質はどこを見れば良い?
以上の情報に基づいて考えてみると、この事象の原因としては
- 運用期間が短い
- コンテンツの品質が悪い、もしくはコンテンツが不足している
この二つが可能性としてあり得そうです。
どちらもどのようにGoogleが評価しているのか具体的な値を見れないので、対応しづらいところですね。
前者に関しては、今回の件ですと開設1ヶ月のサイトで起きていますし、前述の類似事例でも開設1ヶ月ほどのサイトでした。
そこから考えると、開設1ヶ月までは少なくとも「運用期間が短い」と評価される恐れがあります。(類似事例も解決報告がないから、いつ解消したか不明)
後者の品質に関しては、以下のようなガイドラインを違反してないか地道にチェックするしか無さそうです。
- ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)
- Google Search Quality Rater Guidelines Updated: Beneficial Purpose, Creator Reputation & More (英語ですが、具体的にどんなコンテンツが悪いと評価されるかが書いてあります)
対応方法を一言で言うなら、「とりあえず気長に有益なコンテンツを追加・更新していく」という感じですね。
コーポレートタイプのサイトを作っていて「コンテンツが不足している」という原因の可能性を早く潰したいのなら、構成をランディングページに変更してコンテンツを集中させることで品質を高めるという手も有効かもしれません。
もしこれで改善しない場合は、想定外のペナルティにひっかかっている可能性もあるため、フォーラムへ質問してみるといいと思います。
上記の方法で問題が解決しない場合は、ウェブマスター フォーラムにアクセスし、発生している問題の解決策を質問します(問題を詳しく説明し、サイトへのリンクを記載するようにしてください)。
引用元)Google 検索でページが見つからない理由
最後にまとめると…
なんだか引用だらけのとりとめのない記事になってしまいました( ´Д`)
結論を簡単にまとめると、
「ドメイン名を検索すると出てくるのに、特定の会社名や事業名で検索しても検索結果にでてこない」という事象が発生していて、サイトやページの設定に問題ないことが確認できたら、
- 運用期間が短い
- コンテンツの品質が悪い、もしくは不足している
このどちらかが原因の可能性が高いと考えられるので、有益なコンテンツを定期的に追加していく。
それで改善しても直らないならフォーラムへGO!
です。
結局実際に解消まで至ってないので成功例ではありませんが、もし遭遇した場合参考になれば幸いです。
この記事の対応から1週間後、無事に検索結果(上位)に表示されるようになりました。
特にサイトのコンテンツを追加したり修正したりはしていないとのことなので、今回のケースに関しては「コンテンツの品質が悪い、もしくは不足している」せいではなかったようです。
こちらで実際に対応したことは以下の通りです。
- URL検査からインデックス登録のリクエスト(当記事に記載)
- PageSpeed Insightsのスコア改善
- URL正規化
ここら辺から今回の事象解消要因を考えるに、今回のケースは、
- Googleが評価出来る運用期間に達した(今回は5週間ほど)
- URL検査の結果が「URL は Google に登録されています」であること(このステータスになってから1週間ほど)
- サイトの軽量化を行ったことで、Googleの評価があがった(PageSpeed Insightsを”Good”スコアになってから1週間ほど)
このいずれか、もしくは複数が有効だったのかなぁと思います。
以上、開設したサイトがGoogle検索結果に表示されない場合のアプローチ方法でした!